唐ゼミ☆について
そろそろ次の動きを起こしたくてウズウズしているが、
その前にこの集団の出自について振り返ってみると...。
ニューミレニアムの2000年、初めてメンバーが集まったのは大学の研究室だった。
そこには教授である唐十郎先生がいて、唐さんを囲んで8本の劇をつくった。
一人は演出として、他のメンバーは役者として徐々に台頭していった。
それ以外の全ての作業は皆が共同で行うというスタイル。
それで毎日大騒ぎした結果、大学内での発表会が学外公演に発展し、
だんだん観客を集めるようになった。
メンバーは増え、選ぶ作品は難解さを増し、
上演に独特のキレ味が出始めた頃、唐さんの定年退職をむかえた。
それから半年後、
つまり05年10月に新国立劇場でプロデビューすると、
逆にテント劇場の面白さに覚醒してしまう。
以来青テントをかついで色々な場所を回った。
東京は池袋、京都は四条河原町、横浜は関内大通り、
いずれも都会の真っ只中に斬り込んでは
その喧騒と競り合う事で劇の2時間に最後のヤキを入れた。
そうこうしているうちにつくった劇の数は13本に増えた。
これまでも面白かった。
だけれどもこれからはもっと面白い。
いやもう面白いなんて生ぬるいレベルでは気が済まず、
五感のすべてを束ねて尚追いつかない体験を構成してやろうと、
日夜のたうち回っている集団。
昨今の風潮に習って若者の脱力を心がけようとしてみても、
ついつい力んでしまうことを旨とする集団です。
恥かしいけれど熱い。
燃えずにはいられない。
俺たちはいよいよ古風に純情熱血なんだ。
今度、週に一日だけ横浜の盛り場にあるバーの休業日を劇団事務所に借りたので、
これから約500日の間にそこで仲間を集めて二本の芝居をつくることにしました。
新境地を切り開くため、ハードルは超高めを狙う。
プランもある。
志を同じくするもっと多くの仲間が欲しい。
唐ゼミ☆が挑むこれから一年半、それは高き跳躍のための500日。
2008年5月14日現在 中野敦之
劇団唐ゼミ☆年表
【1997年】 10月 唐十郎氏横浜国立大学教授に就任
【2000年】 4月 唐ゼミ発足
【2001年】
1月 第1回公演『24時53分「塔の下」行きは竹早町の駄菓子屋の前で待っている』
12月 第2回公演『腰巻きお仙義理人情いろはにほへと篇』
【2002年】
5ー6月 第3回公演『ジョン・ジルバー』
11月 第4回公演『動物園が消える日』
【2003年】
5—6月 第5回公演『少女都市からの呼び声』
8月 みなとみらい公演『ジョン・シルバー』再演——青テント公演始まる。
7月 第7回公演『盲導犬』
11月—12月 第8回公演『黒いチューリップ』
【2005年】
1月 唐教授退官 最終講義イベント開催
3月 近畿大学演劇フェスティバル『少女都市からの呼び声』
5月 劇団唐ゼミ★発足——正式な劇団として出発
7月 新人公演『煉夢術』
9月 新国立劇場LOFT公演『黒いチューリップ』『盲導犬』——中野敦之が同劇場の演出家として最年少記録をうちたてる。
【2006年】
4—5月 第9回公演『お化け煙突物語』
9月—11月 第10回公演『ユニコン物語 溶ける角篇』(台東区篇より)——初の海外公演(大韓民国)
【2007年】
3月 第11回公演『ジョン・シルバー(続)』
7—10月 第十12回公演『鐵假面』
【2008年】
2月 『メンドギョン(盲導犬)』——海外での合同公演
